賃貸といえば
「ダニ、カビ、結露、アレルギーなどの健康ポイント」は「全室泌時間暖房による、いつもいい季節がある家」の結果であることもすでに述べました。
「耐震、耐火、寿命の長い家」がほしいのは当然ですが、耐震、耐火は手抜きをしない信頼できる業者に頼みさえすれば大丈夫です。
今日の建築基準では、へたに特別なことをしてもいい結果は生まれません。
ときどき、長持ちする家にしたいから太い鉄骨でつくりたいとか、柱が全部120mと太い家が高いけどいい、などと主張する人をみるにつけ、住宅の寿命を左右するものは本当はそんなところにはないのだが、と気の毒になってしまいます。
日本の住宅の平均寿命が茄年ということは、一世代ごとに家を建てかえるということです。
実際、築後長年もすれば建築屋さんに建てかえをすすめられることがあります。
それでも多額の出費を要しますから、相当の理由がなければできません。
しかし、現に人が住んでいる家を建てかえなくてはならないような理由とは何でしょうか。
私は引っ越してみて、やっと本当の理由がわかりました。
建てかえの理由はあれこれ思いついたけれど、本当の理由は、冬は寒さから、夏は暑さから守ってほしいという人間の本質的な欲求にこたえてくれないそれまでの家が信頼できず、ほとほと嫌気がさしたからでした。
とても暖房しきれない第1期の無暖房時代の典型、8畳4問続き「田の字」の家を、人々が建てかえてしまったのと同じことです。
寿命の長い家を建てようとしたら、強い家や燃えない家にすることよりも、将来、次の世代が壊したくなるような家をつくらないことです。
そのためには、家の中に「いつもいい季節があって」人をきちんと守ってくれるかどうか、が問題です。
「ダニやカビがなく健康に暮らせる家、弱者も安全に暮らせる家、快適な空気環境、問仕切りの少ない広々とした家、しかもそれをできるだけ少ないエネルギー消費で実現する。
そうすれば家は長持ちし、ニ世代、三世代と使える」。
家づくりは、このように考えるべきです。
一世代ごとに家を建てかえることを当たり前とするのは、もうやめるべきです。
戦後の復興期の延長線上で、残業をし、単身赴任で働き、土地とわが身の生命保険を抵当にして世代ごとに家を建てかえ、経済成長と住宅産業育成に協力するのは、もうここらで終わりにするべきです。
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